SaaSでととのう!新会社「ネクストモード」の完全在宅ワークの布陣
こんにちは、久住です。
7月1日にクラスメソッドとNTT東日本で「ネクストモード株式会社」を設立することになりました。
詳細については完全リモートワークの新会社「ネクストモード」をクラスメソッドと一緒に作ってみたをご覧ください。
私は業務で利用する予定のSaaSを情シス的観点で整理をしましたのでご紹介します。
SaaS選定コンセプト
会社を設立するにあたり必要な手続きや山程ありますが、その中で業務に必要な各種ツールの選定のお話をします。
ネクストモードでは今の情勢や働き方を踏まえ、「どこでも」「スピーディに」「円滑に」業務ができることを目的にオールSaaSでの業務ツールを目指しています。
クラスメソッドでは多くの企業に先駆けてほぼ全ての業務をリモートで出来る体制を整えているのでネクストモードの多くの業務SaaSにおいてクラスメソッドで利用しているSaaSを踏襲しています。
利用予定SaaS
現在絶賛選定・検討中ですが、概ね下記の構成を考えています。
今の状況が落ち着いたらオフィスに来たいメンバや気分を変えて仕事をしたい人もいると思うので居室には仕事を出来る環境はありますが、ご覧の通り居室にはほとんど何もありません笑
グループウェア
GSuite(Business)
共有ドライブを使いたいのでBusiness以上を利用する予定です。
メール(Gmail)、カレンダー、Web会議(Meet)が使え、多くのSaaSと連携出来るので業務の中心となっていきます。
課題管理
Backlog
お客様との課題管理に利用します。Wikiの機能を使って社内のノウハウ共有も実施することも検討中です。
コミュニケーション
Slack
クラスメソッドでもメインのコミュニケーション手段として使われています。
バックヤード
Docusign/クラウドサイン:電子契約
紙の契約書(および収入印紙等)を極力減らすため、電子契約を出来るようにする予定です。
freee:会計・請求
請求書、納品書、請求処理、仕訳処理を実施します
KING OF TIME:勤怠管理
勤怠管理および担当者による打刻をします
セキュリティ
Onelogin:統合ID管理
端末からの各SaaSへのログインのシングル・サインオンを実施します
Netskope:CASB
端末からのサービス利用の可視化、制御をします
※Googleが提唱しているBeyondCorp Remote Accessも気になるところですが、調査に留めています。
BeyondCorp Remote Accessを支える技術 #1 GCP Cloud IAP connectorを試してみた
セールス
Salesforce:顧客管理
Salesforce pardot:リード管理
sansan:名刺管理
ヘルプデスク・窓口
Zendesk Support:問い合わせチケット管理
Amazon Connect:代表番号転送
SaaS選定時に気にしたこと
SaaS選定する中で気になることが度々出てきました。例として下記が挙げられます。
- メール送信するときに暗号化して送らないといけない(PPAPしたくない)
- ActiveDirectoryでユーザ管理するべきではないか
- SSOで全て認証管理すべきではないか
- 特定のSaaSが使えなくなったときのバックアップ(および代替手段)
それぞれの課題についての立ち上げ段階での見解及び対応については別ブログにでもまとめようと思いますが、お伝えしたいことは今までの仕組みから変えるときにはそれ相応の課題(検討事項)が出てくるということです。
SaaS連携および今後の拡張
ネクストモードではSaaSメインで業務していくため、SaaS連携が重要になってきます。
とはいえ、むやみにSaaSを導入しまくると、SaaS管理で疲弊してしまい、いつの間にか「あれ?これ誰も使ってなくない?」「これとそれ機能重複してない?」ということも想定されます。
(私の実体験で課題管理ツールをむやみに使いまくった結果、課題管理が課題となって地獄のエンドレスループに陥ったことがあります)
まずはGSuiteとSSO、ワークフローの連携といった最低限必須と考えられるところからスモールスタートし、徐々に柔軟な連携を模索していくつもりです。
さいごに(自分への戒めを含む)
今回SaaSの調査、検討、選定をかなり入念にしました。その中でふと気づいたことがあります。
「SaaSは便利だけど、導入しまくればいいってもんじゃない」
上記でも触れましたが、検討すればするほどSaaSは魅力的です。今までの業務ツールってなんだったんだろう・・・と思うほどです。
しかし、その魅力に取り憑かれて片っ端から導入すると管理稼働がその魅力を半減させてしまうでしょう。トライアルは片っ端からやってもいいとは思いますが、導入は慎重に行きたいですね。
多くの企業が同様のお悩みを抱えてると思います。そんな時はぜひご相談ください!